兎は俺のモノ





アタシは先輩の胸に

飛び込んだ。

<ぎゅッ>

先輩がアタシを

強く強く抱き締めた。

「先輩。もっと強く

抱きしめて…。」

俺の腕の中で兎が

泣きながら言った。

「これ以上力入れたら

お前が壊れる…。」

先輩が耳元で言った。

アタシはそれでもいい。

と思った。















アタシは先輩が

『好きなんだ。』



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