兎は俺のモノ




「亜衣ちゃん。

優貴(ゆき)。アタシ啓先輩と付き合うことになったぁ♪」

「よかったねぇ♪」

と優貴ちゃん。

「…。」

「亜衣ちゃん?」

「兎が啓先輩とだなんて…。

悔しいけど…。おめでと。」

亜衣ちゃんが言ってくれた。

あの亜衣ちゃんが。

「ありがとぉ…グス。」

「「兎ぃ」」

三人で抱き合いながら泣いた。









------啓

「よッ。」

俺は尚樹に

「兎俺の彼女になったから。

前は…その…ありがとよ。」

照れくさそうに言ってるのに

尚樹は

「いいえ♪」

ニカッって笑った。

< 91 / 111 >

この作品をシェア

pagetop