兎は俺のモノ
「亜衣ちゃん。
優貴(ゆき)。アタシ啓先輩と付き合うことになったぁ♪」
「よかったねぇ♪」
と優貴ちゃん。
「…。」
「亜衣ちゃん?」
「兎が啓先輩とだなんて…。
悔しいけど…。おめでと。」
亜衣ちゃんが言ってくれた。
あの亜衣ちゃんが。
「ありがとぉ…グス。」
「「兎ぃ」」
三人で抱き合いながら泣いた。
------啓
「よッ。」
俺は尚樹に
「兎俺の彼女になったから。
前は…その…ありがとよ。」
照れくさそうに言ってるのに
尚樹は
「いいえ♪」
ニカッって笑った。