兎は俺のモノ
「ちげぇ!!
何回目だ!音はずしやがって!!」
あれから俺たちは練習を始めた。
「グズッ…すいません…。」
あッ!
「いやッ。わりぃ。
強く言い過ぎた。」
そぉ言って啓はアタシの頭をなでた。
「休憩すっか?」
<コクン…>
リビングにきて休憩していた。
やっちまった…。
「兎?ごめん。」
「大丈…夫。
アタシが…もっとうまく…なれば
いいん…だもん。ヒック」
「兎。おいで。」
さっきと違って優しい声。
ソファーに座ってる
啓が両腕を広げて言った。
<ぎゅッ>
近くに行ったら急に腕を引っ張られて
よろめいて啓の膝の上に座ってた。
そして啓に抱きしめられた。
「無理しなくていいよ。
ゆっくりやろ?
兎こっち向いて?」
アタシが後ろを向いたら
<ちゅッ>
キスされた。
とっても優しいキス。