The Last Present

俺は順調に仕事をこなしていった。



絶対間違えないように慎重にかつ手際良く。



1軒10秒という短い時間で次から次へとプレゼントを置いていく。





今年は彼女に何て伝えよう、そんなことを考えながら。



いや、考えなくたって決まっていた。



彼女が寝ていたって構わないと思った。

ただ、毎年こんな嬉しい気持ちにしてもらったお礼を言いたかった。

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