夢のつづき。
さなと二人で動物園。
奈津子の言う通り康はさなと二人で出掛ける事は滅多になかった。
思い返してみても奈津子が風邪でダウンした時に一人で家に残しておくわけにもいかずさなを連れて近所のスーパーに買い物に行った事くらいしか思いつかない。
康は基本的に子どもが嫌いではない。
しかし得意でもなかった。
いくら自分の娘といっても扱いの難しそうな小さなさなと二人きりで出掛けるのは不安が大きい。
迷子になったら、トイレは、泣かれたら………。
不安要素ばかりが仕事で疲れ切った頭をよぎる。
「お前がいかないのならやめようか。」と康はスポーツニュースを伝えるテレビ画面に目をうつしながら言った。
「行ってきて。きっと喜ぶわ、さなも。」
奈津子はいつになく迫る。
康は不安が多々あるが揺れていた。
さなも小さいながらも奈津子のしつけが良いのもあり年の割にはしっかりしていると思う。
さっき見たさなの寝顔が頭をよぎる。
さなの笑顔が見たい……康は思った。
「そうだな。明日は天気が良さそうだし行ってくるよ。」
康がそういうと奈津子は嬉しそうにニッコリと笑った。
さなの笑顔も見ていなかったが奈津子の笑顔も見ていなかったことに康は気がついた。
気がつくのが少し遅かったな…と、康は小さな後悔を胸の中にこっそり落とした。
奈津子の言う通り康はさなと二人で出掛ける事は滅多になかった。
思い返してみても奈津子が風邪でダウンした時に一人で家に残しておくわけにもいかずさなを連れて近所のスーパーに買い物に行った事くらいしか思いつかない。
康は基本的に子どもが嫌いではない。
しかし得意でもなかった。
いくら自分の娘といっても扱いの難しそうな小さなさなと二人きりで出掛けるのは不安が大きい。
迷子になったら、トイレは、泣かれたら………。
不安要素ばかりが仕事で疲れ切った頭をよぎる。
「お前がいかないのならやめようか。」と康はスポーツニュースを伝えるテレビ画面に目をうつしながら言った。
「行ってきて。きっと喜ぶわ、さなも。」
奈津子はいつになく迫る。
康は不安が多々あるが揺れていた。
さなも小さいながらも奈津子のしつけが良いのもあり年の割にはしっかりしていると思う。
さっき見たさなの寝顔が頭をよぎる。
さなの笑顔が見たい……康は思った。
「そうだな。明日は天気が良さそうだし行ってくるよ。」
康がそういうと奈津子は嬉しそうにニッコリと笑った。
さなの笑顔も見ていなかったが奈津子の笑顔も見ていなかったことに康は気がついた。
気がつくのが少し遅かったな…と、康は小さな後悔を胸の中にこっそり落とした。