あの日の丘

美穂は中学のときからの親友で。


何でもぶきっちょで鈍感な私にとっては、
美穂はお姉ちゃんみたいな存在。

私は兄が上に3人いる中での末っ子。

唯一の女の子なんです。

高校生活も何ヶ月か経ち、もう時期は夏です。

『あ~あっちぃ!』
私は教室の中で手であおぎながら座っていた。

『こら、花見!!ボタンちゃんと止めろ!』

『いーじゃんせんせ。暑すぎて勉強できないからぁ』



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