Dear you. ~あなたへ~
愛想笑い。
「よろしくね。岡くん。」
私は怖さがあり、
精一杯の笑顔で挨拶をした。
「あ・・・おう。」そっけない返事。
でもなぜかそれでも嬉しかった。

「あ、そうだ。皆川。
昼休み岡に校舎を案内してやれ。
どうせお前勉強しないんだろ。」
太郎が適当に決めたご指名に
私はしぶしぶ従うことにした。
半分は岡くんへの興味も
あったのはいうまでもない。



キーンコーンカーンコーン・・・・
チャイムの音と共に
4限目のテストが終わる。
クラスの大勢は皆、
弁当やらパンを持って友達のところへ行く。
いつも私は亜美と優菜と3人で
渡り廊下の端で食べているのだが、
今日は岡くんを案内するために
亜美と優菜には二人で食べてもらうことにした。
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