Dear you. ~あなたへ~
「私も、昼ごはん
一緒に食べていい?」
岡くんの前に立ち、
少しぎこちなくなったが、
出来る限りの笑顔でそう言った。

「お前愛想笑いしすぎ。
ええで。一緒に食べよ。」
慣れない関西弁に
ドキドキしながら
私は岡くんの隣に座った。

「なんで愛想笑いだって分かったの?」
実は少し不服だった。
普段しないといっても
少し自信があった愛想笑いが
バレたのは初めてだったから。

「大阪は笑いの街やからな。
愛想笑いかちゃうかくらい分かるわ。」
岡くんが軽くほほえみながら言う。

「素でええから、俺の前では。
皆川のしたいようにしてくれてええし。
ってかお前普段笑えへんやろ。」

なんでそこまで
見透かされたのか
私にも分からなかった。
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