Dear you. ~あなたへ~
ファーストフード店で。
放課後、亜美と優菜と
学校の近くのファーストフード店。
「あんたの岡を見る目は
恋してる目だよ。」
恋愛では達人とも
呼べるほどの亜美が私に言う。

「んーどうだろう。好きなのかな。」
「絶対あんたは岡が好きだって。
試しに付き合ってみたら?」
「私は亜美と違って純粋だから。
もう試しに付き合うなんてことはしないの。」

「麻奈それで失敗続きだもんねー。
今まで付き合い始めるのが早かったからかもしれないけど。
岡くんは大丈夫だと思うよ。」
優菜が優しく言う。

「次からはちゃんと見定めてからね。
それにちゃんと好きなのかわかんないし。
そこらへんもちゃんとしときたい。」
私は決めていた。

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