Dear you. ~あなたへ~
親友からの助言。
「麻奈ー。最近どうよ。」
亜美が持ち前の
セクシー声で聞いてくる。
「何が?」
「恋愛。」
「え、別に普通だよ。」
本当は慎吾くんと
離れてとても寂しかった。

「麻奈、なんで岡が
暗いか知ってる?」
「へ?亜美知ってるの?」
「岡は絶対傷ついてるんだよ。」
意味が分からなかった。

「意味分かんないだけど。」
「仕方ないね。じゃあ良いこと教えてあげる。
今日の放課後、体育倉庫の前に来て。」
「あ、うん。」
よく分からないが、この状況が
少しでもよくなれば・・・と
私は行くことにした。

その日も慎吾くんとは何も進展はなく、
偶然会った雄大と
待ち合わせの時間まで校門の近くで話していた。

< 24 / 35 >

この作品をシェア

pagetop