Dear you. ~あなたへ~
「いってきまーす。」

「あ、麻奈。
お母さん今日仕事終わったら
そのまま父さんと
忘年会行ってくるからね。」

父さんと母さんは
小学校からの幼馴染で、
夫婦共働きで家計を支えている。

「じゃあ遅くなるんだね。了解。」
適当な返事をして
私もドアを開ける。

学校へは自転車で向かう。
急いでいくと
10分で着くのだが
今日は特別。

ゆっくりと景色を見ながら
ゆっくりと登校していた。

「よっ。麻奈。」
気が付くと隣に雄大がいた。
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