二股男─甘い誘惑切ない葛藤─
まさか俺がいるなんて思ってなかったんだろう。


キョトンとした表情で
彼女は俺を見つめていた。



そんな彼女を見て
俺は寝ぼけていた頭が一瞬にして覚醒した……



あーっ!
せっかくピザ
取っておこうと思ったのにっ!!



肝心なところでドジしちゃったし……


つーか、真っ暗な部屋なのに
電気を付けたらいきなり俺がいたらびっくりするよな。



「やべ……俺──寝てた」



「うん──部屋
真っ暗だったよ?」




「マジ!?
うわー!!しまった…
ピザ頼んでおこうと思ったのに」


慌てて携帯を手に取り
ピザ屋に電話をしようとした
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