二股男─甘い誘惑切ない葛藤─
何でそんな事言ってしまったんだろうという感じなのが
彼女の震える手から伝わってきた。



静かに愛の手を解き
ソファーに座らせる



もう……俺、理性と闘わなくて
いいんだな。


そっと、彼女の頬に手を置き
2回目のキスを交わした。



かすかな月明かりが照らす部屋で……


深く息を呑んだ。



「愛…俺が嫌な事も──
悲しい事も──
全部忘れさせてやるからな?」



だから俺を見て?


こんな最悪な俺だけど
好きなって?
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