二股男─甘い誘惑切ない葛藤─
俺は恥ずかしそうに俯いている愛を
思いっきり抱き上げ
そのままベッドへと
彼女を連れて行った。


「しい君……」


潤んだ瞳で俺の名前を呼ぶ愛の口を塞ぐ



「ぅんん……」


吐息が漏れる部屋の中
彼女の体に無数のキスを浴びせた。



でも、愛の顔を見るたびに
さゆりへの罪悪感が増えていった


今日、その罪悪感は
消える事は無かった。
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