二股男─甘い誘惑切ない葛藤─
「しい君~!!」


「お待たせ!!」


走ってきたさゆりの頭を
ポンポンと撫でると
俺は彼女の手を取って
友達のカップルのところへ歩き出した。


この時はまだ、自分に起こる衝撃に
全然気づいていなかった。


……きっと、サングラスのせいだな。
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