二股男─甘い誘惑切ない葛藤─
俺の目の前で…

ひろ子と同じ顔の女の子が
俺以外の男と楽しそうに話しているのが
憂鬱で仕方がない…



でも──…
これが現実。


きっとひろ子にも、
もう──…


今まで考えないようにしてただけ。



あいつにもきっと、彼氏…
いるだろうな。


悶々と考えていると
おっとりとしたさゆりが帰ってきた。



「そろそろ出ようか!!」


「そうだね!!
もう、時間5分前だもんね!!」


さゆりと愛ちゃんは
テキパキと片づけをして
俺たちはカラオケ屋を後にした。

< 68 / 165 >

この作品をシェア

pagetop