FRIENDS




「すいません、お待たせしました。…移動しますか?」


彼女は俺の方に来ながら言った。


「いや、ここで大丈夫だ…。」




俺は着替えてきた彼女を向かいの席に座らせてこれから話すことに気合いをいれていた。


しばらく黙ったままだったが、彼女のほうから話を持ち掛けられた。


「…お仕事のほう、まだ続けていらっしゃるんですか?」


「ああ…最近は事件が少なくて平和なもんだ。」


俺は勇気を振り絞った。




「…すまなかった!あの時君に…、いや、君達にとてもひどいことを言ってしまった。結局警察は7年も要さんを見つけられずにいる…、本当に申し訳ない。」




沈黙が続いた。
こういう時間が俺は1番苦手だ…。




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