FRIENDS


「謝らないでください。私たちにとってあの言葉は必要だった…。ああ言ってもらわなければ私たちきっとちゃんとした人生を過ごしてない。」

俺は静かに彼女の瞳を見ながら話を聞いた。




「嫌いだから消えてほっとするなんて、思っちゃいけないんだから…。」



彼女は下を見つめて真剣な声で呟いた。



彼女は大きく息をすった。
「それに、麻里絵が見つからないのは証拠不十分だからって新聞に書いてたし…警察のせいじゃないわ…。」



俺はただじっと彼女が話す事を一語一語覚えるようにゆっくり聞いていた。



「…他の子たちはどうしてるんだい?ほら、確か松田さんの周りに集まってた4人とか…。」




「元気ですよ、みんな。私たちは同じ大学なんで、時間が合えば集まっていろんな話もするし…。」


「そうか、大学生なんだな。どこの大学?」



「上ヶ丘大学です。」


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