【短編】BrownieSugar〜第1弾★
*3*
陸が有名人になってから、
会えない日々。
それに加え、連絡すらろくにつかない時だって当たり前にある。
電話を鳴らしても、留守電に切り替わる。
よく、留守電にメッセを吹き込んでいた。
あたしが寝た頃、携帯が鳴る。
陸も、あたしに留守電メッセを入れてくれた。
さっき聞いたばかりなのに、また聞きたくなった。
大好きな人の声。
あたしは保存してある留守電を再生する。
『元気にしてるか?身体壊すなよ?優梨の声聞くだけで、安心できる。優梨…大好きだよ。』