【短編】BrownieSugar〜第1弾★
しかし、入り口付近には二人の警備員がいた。
あたしはどう見ても部外者…
止められるのはわかってる
あたしは入り口に向かって歩いていく。
心臓がドキドキしすぎて、飛び出してしまいそうだ。
『許可証はありますか?』
入ろうとすると、案の定…警備員に止められた。
許可証…
そんなもの持ってるはずがない
あたしは、警備員の手を振りほどき必死に全速力で走った。
ちらっと振り返ると、後ろから追いかける警備員の姿。
怖い…―
でも、あたしには
会いたい人がいるの
この気持ちだけは
無駄にしたくない…
捕まるわけにはいかないの