【短編】BrownieSugar〜第1弾★
角を曲がった所で、前から歩いてきた誰かの胸にぶつかった。
前が見えない…
顔をあげると、
「え…―ゆ…ゆーり?!」
そこにいたのは、
大好きな
大好きな
あたしの陸…―
「来ちゃった♪」
陸は、あたしの突然の登場に
驚きを隠せずぼぉーっとしている
後ろから、警備員が追い付く。
「…―これは失礼しました!
お知り合いでしたか。」
警備員は、あたしが陸と一緒にいることがわかると頭を下げて戻っていった。
「とりあえず、ここじゃマズイから…」
陸は、あたしの手を掴み控え室に向かった。