【短編】BrownieSugar〜第1弾★
緊張で、思うように声が出ない。
ギターを弾く手が震える…。
なんたって、Finalstage。
上手くいけば夢のメジャーデビューが決まるかもしれない。
俺は、ポケットにしまった優梨からの手紙を握り絞めていた…。
歌い終わり、舞台袖に戻る。
長いようで、短い三分間。
手には汗が、びっちょり…。
「お疲れ!
後は、結果を待つだけだな。」
「だなっ。」
俺達は、残りのグループを客席で聞いた。
みんな上手かった。
レベル高けぇ…。
予選を勝ち抜き、ここまで残った位だから上手いのは当然だ。
そして…いよいよ結果発表の時を迎えた。