群青の月 〜『Azurite』take00〜






ぼんやりとした記憶にあるのは





―― 扉を閉め

真っ暗な屋上の部屋のベットで
そのまま



何日目かにドアが開いて
久しぶりにボロボロになるまで
殴られた



酒の匂いがしなくて不思議に思って
顔を上げたら
泣きながら竹田さんが俺の胸倉を
掴んでいて




梅川さんが
『また手術したんだ
助かったんだよ
あずるちゃん!!』と叫んで
やっぱり涙を流していた







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