群青の月 〜『Azurite』take00〜
Iー35と36の間の獣
――― こういう時に限って
仕事が押す
5時も半を過ぎた頃
「 悪かったね 後はいいよ
お疲れ様!! 」と声がかかった
この時いつもなら、
"キリの良い所までやります"
そう言っていた筈だ
本当にこの時、
この声に従っていて、心底良かったと思う
竹田さんの、あの言葉も
あれが無かったらカッパは
いや、『あずる』は
今頃、死んでいたかもしれない ――――