群青の月 〜『Azurite』take00〜








あたたかい、頬に触れた







「 …あずる、彼氏には
どこまで話した? 」




突然の俺の問いに
あずるは少し躊躇したが
すぐに、それに答えた



「 ――全部 」



「 …ここに色々着けた事もか? 」



「 !! 」



「 痛てっ!
本当の事だろうが! 」




「 …ちょ あれ誰だよ!
あんなの、青山じゃない!! 」と
緑くんが驚き


「 え… あんなんだよ?アイツは 」


「 うん  こんなんだよ 」と
当然の様に、真木と池上が言う



「 えー?! 」





「 …あずる
その人とは、どこで知り合った? 」




「 ………虚像の、空の下 」



「 …虚像? 」



灰谷が
「 ネット? 」と言うと


「 うん 」と、あずるは頷いた





「 ……信用出来るのか?その人は 」



「 お父さんと同じ事いう… 」


「 父ですから 」



「 え? いや…まじで平気なの? 」



「 俺もそうおもう 」


「 えー!
騙されてるんじゃないの?! 」






―――― そうして俺達は

笑いながら、一晩中演奏し

夜が明けるまで、騒いだ









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