KISSして【短】
あたしの声に、亮ちゃんは伸ばしていた手を止めて、
「…りん?」
さらに困惑した声色であたしの名を呼んだ。
「亮ちゃんは、
あたしのことどう思ってるの…?」
涙目だけど、あたしはしっかりと亮ちゃんの瞳を見つめながら言った。
「亮ちゃんにとっては、やっぱりあたしは幼なじみでしかないの?
やっぱり、あたしはかわいい妹のままなの?」
「…ちがう…」
あたしの声に答えた亮ちゃんの声はかすれていた。
絞り出すような声を聞いていられなくてー…