KISSして【短】
ヤバい…
耐えられんない…。
そう思ったあたしは、まだ残っているものを片付けようと亮ちゃんたちに背を向けた。
みんな亮ちゃんがきた瞬間にそっちに行ったみたいで、道具はほとんどそのままだった。
いつもなら分担してやる仕事も、今日だけは時間をかせぐためにあたしは1人でしていった。
サッカーボールの入った籠を倉庫に運ぶ途中、
「すいません、先輩!
手伝います!」
そう言って一年生の榎木くんが追いかけてきた。