紅茶と角砂糖
高校初日への少しの不安と新しい生活のはじまりへの希望を
足取りににじませて高校へと繋がる桜並木を歩いていた。
明るい肩下までのびた茶色の髪。
おでこで切り揃えられたいわゆるパッツン前髪が大きな瞳を強調している。
少し短めのスカートからスラッとのびた長い足が、
彼女の幼さと大人っぽさのギャップを生みだしている。
いわゆる、美人というやつだ。
・・・当の本人は自分が人目を引きつけていることに全くきづいていない。