恋するOL!戦うOL!
ピンポーン
インターホンが鳴った。
「誰だろう?」
床に座り込んでいたから足が痛い。
ゆっくりと立ち上がり玄関に向かった。
「薫子先輩・・・。」
「二日も続けて休むから・・・ひどい顔してるじゃない?」
「すみません、ご心配おかけして・・・。」
薫子先輩がうちに来るのって初めてだ。
会社で調べたんだろう。
「ほら、一人だから大した物食べてないだろうと思って。」
買い物袋いっぱいの食糧・・・
やさしいな・・・薫子先輩は・・・
会社帰りだろうけど・・・・
会社では男の人と対等に渡り合ってバリバリ働いてて・・・
どうしてそんなに爽やかで明るくって余裕があるんだろう?
悩みなんてあるんだろうか?
「私にだって悩みぐらいあるわよ。」
まるで私の考えていたことが分ったかのように薫子先輩が言った。
「30過ぎて独身で今まで何にも無かった人生なんてありえないじゃない?」
「そ、そうですか?」
「あったり前よ!聞きたい?」
薫子先輩は、買い物袋からいろいろ出し始め
「何食べる?まずはお腹をいっぱいにしないとね。」
「は、はい。」
「病人ではないようだから、何でも食べれるわよね?」
「す、すみません・・・。」
病欠ってことになってたけど薫子先輩はお見通しだった。