恋するOL!戦うOL!
「おはようございます。」

「おはよう。どう?気分は。」


薫子先輩は、今日も爽やかだ。

昨日、遅くまで二人して飲んでたっていうのに・・・

しかもちゃんとタクシー呼んで帰って行った・・・


「取り合えず元気です。」


飲めないお酒を飲んだにしては二日酔いは免れたが、
寝不足であることは間違いなくって結構体はだるかったりする。

薫子先輩の爽やかさは・・・凄すぎる。


「おはようございます。」

そこに一也が現れた。

「おはよう一也。今日もいい男ね。」


薫子先輩のそんな一言に、

「薫子さんこそ今日は格別美しいですよ。」


いつもと変わらない軽いのりで返す一也。

目は薫子先輩しか見てなかった。


私は無視ってわけ?


そう思ったら、

「あかりちゃんは・・・風邪だっけ?もういいの?」

一也が心配してたふうに言った。


「うん。」

返事はそれだけ。


目も合わせられない。


昨日は、戦う!って息巻いてた自分が今日はもうしぼんでる。
あれは・・・お酒の力?


現実は・・・・一也とは終わってしまっていて、

それをどうにかしようなんて・・・

無理って思ってる自分がいる。



自分の席に行ってしまった一也の後姿を目で追い胸が苦しくなる。


どうしたらいいのだろう?


結局・・・一日普通に仕事をして・・・

一也とその後の接触はなし。
< 123 / 162 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop