恋するOL!戦うOL!

家に着くと携帯が鳴った。

それは、高槻さんからで・・・

こんな時に・・・



「もしもし・・・。」

「やあ、あかりちゃん・・・出てくれないかと思った。」



電話の向こうの高槻さんはちょっと遠慮がちだった。


この間、真実を語って最後に、

『別れたければもういいよ。別に君に執着はないし。』

って捨て台詞を残して帰って行った。

もう二度と話すことも会うことも無いって思ってた。



「何のご用でしょう。」

ベットに仰向けになって携帯を耳元に当てたまま目を瞑る。


眠い・・・



「そんな冷たい言い方しなくてもいいじゃないか。」


勝ってな男・・・


「この間は、酷いこと言った。謝りたくて。」

「もうほっといて。」


携帯に向かってそう怒鳴るといくらか気分がよくなった。


「謝ってくれなくていいから、もう電話しないで下さい。」


そう私が言ったことも聞かずに高槻さんは話し始めた。



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