恋するOL!戦うOL!

「あれから考えたんだ。

最初は、新堂に対する復讐のつもりだったけど・・・

少しの間、君と付き合って思った。

あいつが、どうして周りに秘密にしてまで君との付き合いを大切にしてたのか・・・。」


「私と一也が付き合ってたのどうして知ったの?」


不思議だった。同じ社内でも知られてなかったのに。


「たまたまだよ。君たち二人が一緒にいるのを見かけて。」


すごい慎重に付き合ってたのに・・・


「あのことがあった後も新堂は、次から次へと彼女作ってたの知ってたし、

またそうだろうぐらいにしか思ってなかった。

でも、君と付き合ってるって噂は聞かなくて・・・。

1年近くも隠し通すなんて、これは・・・って思ったんだ。」



私は、もうちゃんと付き合ってるのかも分からなくなってたんだけど・・・



「それで私に近づいてきたんだ。」


「ごめん。でも・・・気が付いたら・・・・

本当に君が・・・

あかりちゃんが好きになってたんだ。」


「え?」


それから電話の向こうが静かになった。

突然の告白にこちらも戸惑う。

これも嘘?

これ以上私を騙したってしょうがないじゃない?


「美咲は?美咲のことは?」

「彼女は・・・流れでそうなったってゆ~か・・・。」


流れで?

男ってそんなもんなの?

美咲のこと、春花さんが関わってたって・・・
春花さんが仕向けたって知ったらどう思うだろう。

でも、そんなことももうどうでもいいことだ。


今日は・・・疲れた

眠りたい・・・

全部忘れて・・・


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