恋するOL!戦うOL!

「・・・・聞いてる?」

意識が遠くになるところで高槻さんの声が呼び戻した。


「私、もう何を聞いても驚かないし気持ちも揺れないから。」

「うん、分かってる。

ただ、ずっと一人の人を思ってきて、それがここ数年は、そのことで一人のやつを恨み続けてきて・・・

心に平安なんて無かったのに、君と居て楽しかった。」




違う出会いができたらよかったのにね。

あの日・・・地下鉄での出会い

偶然みたいなコンパの出会い


他の人や他のことがなかったら・・・

違ったのかな?



「本当にごめん。そして・・・ありがとう。

それから・・・」



最後に高槻さんが何か言って携帯を切った。


なんだったんだろう・・・

何か重要なことを・・・聞いた気がする



そんなことを思いながら私は深い眠りに落ちて行った。




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