恋するOL！戦うOL！

仕事も出来てイケメンだけど普段から軽い人ってイメージのある人、
なのに今日はちょっと違う感じ？ってその時思った。


「誰かに話しちゃえば楽になるよ。どーせお局の嫌味か何かだろ？」


確かにそうだった。

その日の注意はちょっと理不尽なものだった。

総務部の大お局の綾子さん。

機嫌が悪いと普段は問題の無い事でも大げさにし、周りの人たちに『この人全然仕事出来ない人です。』みたいに注意する人だった。



「あら、昨日も名刺頼みに来なかった？
困るのよね。ちょこちょこ頼まれても。
分かる？」

「・・・はい、すみません。」

「他の人にも無いですか？くらい気を利かせるもんでしょ、普通。」

「はい・・・。すみません。」

「すみませんばっかりで・・・それに・・・・。」



永遠に続くのかと思うほど長々と嫌味を言われ・・・

立ちっぱなしで周りからも同情の視線・・・


でも誰も助けてくれる訳もなく・・・


やっと解放され書庫に逃げて来て・・・。



「君が悪いんじゃないよ。」


あったこと全てを話し終えると、それまで黙って聞いていた彼が静かにそう言ってくれた。



なんだか気が抜けて・・・

また頬を涙が伝っていた・・・



いつの間にか彼が私の頬に手を当てて親指でその涙を拭ってくれて・・・


そんな展開にドキドキ・・・


でも・・・それ以上は何もなく・・・


「大丈夫だよ。よく頑張ったね。」


やさしい彼の・・・一也の言葉・・


いつもと違う一面を見た感じだった。