恋するOL!戦うOL!
高槻さんはいつもとは全く違う印象だった。


服のせい?髪型?


すごく若く見える。

たしかに一也よりは若いんだけど・・・


スーツの時と私服の時ってこんなに違うんだ・・・。


最近一也に感じなくなっているときめき?
しばし見とれてしまった。


「これ・・この前の汚しちゃったのの代わりに・・・。」

「え?いいの?デートがワイシャツの代わりのつもりだったんだけど?」

デート・・・やっぱり・・・

まだちゃんと高槻さんの告白を断っていないからだ。

「ありがとう。ネクタイまで。なんか気ぃ使わせちゃったみたいだね。」

そう言いながら早速袋の中身を見て高槻さんは嬉しそうに言った。

「うん・・高槻さんに似合いそうかなって思って。」

そう・・・ネクタイも買ってしまってた。


・・・


結局ランチを一緒に取って映画を見て・・・

思いの外楽しくて・・・

夕方まで一緒に過ごしたのだが・・・

「夕食は?どうする?」

「あの・・・私・・・この前の・・・。」

「なに?」


高槻さんの笑顔・・・もっと見ていたい。


ダメだ。


「ごめんなさい。私・・・高槻さんとお付き合いは・・・」

そう言いかけた時・・・


彼の唇がそっと私の唇に押し当てられていた。

「!」

「ご、ごめん。」




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