恋するOL!戦うOL!
月曜日―――

「お・は・よ。」

「おはようございます。」

薫子先輩・・・また何か言い出しそうな気配・・・

ま~た、意味深な目つき・・・

「あかりちゃん先週の金曜日帰りに・・・。」

「あ~、あれは父のプレゼントで・・・。
なんですか?もしかして彼氏にとかって?いないの知ってるじゃないですか~。それより見かけたんなら声かけて下さいよ~。」

「え・・・?」

私は辺りをキョロキョロ・・・

よし・・・一也はいない

よし・・・うまくごまかせた・・・

と思ったのに・・・

「何言ってるの?」

薫子先輩の?な顔・・・

何か間違った?

「帰りに高槻さんに偶然会ったのよ。」

・・げっ・・・

「それで?」

「土曜日にデートの約束したって言ってた。」

ば、ばれてる・・・

「ふ~ん、じゃそのプレゼントって高槻さんにだった訳ね。」

「え。。。。」

自分で墓穴を掘ってしまった。

「あのう・・・付き合ってるとかじゃないですから・・・。」

「なんで?付き合っちゃえばいいじゃなの。
何か問題でも?土曜日に会ったでしょ?」

薫子先輩は本気で私に彼氏が出来た方がいいと思ってる。

しょっちゅう『誰か紹介しようか』って言ってるし・・・

あ~あ、せめて薫子先輩にだけでも一也とのこと言えれば・・・。
< 74 / 162 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop