恋するOL!戦うOL!

毎朝のドキドキも無く倦怠期だか何だか分からないこの状態。

社内恋愛じゃなかったら・・・もっと楽なのかな?


ドキドキ・・・って言えば

今朝のは、久し振りのドキドキだったなあ。

と、一人ニヤニヤしてしまう。


「あかりちゃん。何にニヤニヤしてるの?」

「えっ?あっ、薫子先輩。お疲れさまです。どうでした?」

「うん、決まったわよ。それはそうと、何考えてたのよ。」

「いえ・・・ちょっと。」

「そう、後でゆっくり聞く。ちょっと部長のとこ行ってくるわね。」

「あっ、はい、行ってらっしゃい。」


薫子先輩は、私たち一般の事務職と違って総合職で主任さんだけど全然威張って
なくて美人で気さくで何でも相談にのってくれる大先輩。

だけど、一也のことだけは言ってない。

って言うか、言えない。


もしもよ、薫子先輩が一也に本気だったら?

「一也っていいよね。」って言うのが軽い感じで言ってるけど・・・

本気だったら?


そんなの・・・ありえない

美人で気さくで・・・ってそんな人ほど・・・わからないじゃない

人の心は・・・わからない。



一也の心もわからない。






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