恋するOL!戦うOL!
「本当に分かれたいか?」

急に一也がそう言って・・・

書庫の壁に押し付けられ・・・

「そ、そう・・・。」


返事をする間もなく一也の唇が私の唇に重なっていた。



永遠のような一瞬 -―――


ずっと続いてほしいと思う自分がいた。



気が付いたら一也の背に腕を回していて・・・


一也の唇が離れたとき、寂しいと思った。

昨日、あれだけ泣いて泣いて自分の心に決着を付けたんじゃなかったの・・・私。



「やめて!」


気持ちとは裏腹にそう言って一也を押し返し私は書庫を飛び出していた。

「待てよ!」

一也が叫んだ。


その時、廊下で春花さんとすれ違った。


でも、気にかけてる余裕は私には無く・・・。


後でその時のことが私と一也を苦しめることに発展するなんて・・・



思いもよらず・・・。




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