甘い秘密 ~sweets~
う″~~っっ!!

確かに寒い~っっ!
11月なったばっかって、こんな寒かったっけ?

お母さんのいうとおり、コートでも着てきたほうがよかったかも…

でも、うちの学校のコート、あんまり可愛くないんだよなぁ~…。

そんな事を考えながら、駅までの道を早足で歩いた。


いつもより早めに駅に着いた私は、自動販売機であったかいココアを買うと、いつものホームのベンチに座った。


早く電車来ないかな~…


そんな事を考えてた時だった…―。


「みくちゃん?」


耳に心地よい声に振り返ると…―

「谷川先輩!!」

「おはよ。
珍しいね。朝駅で会うなんて。」

「おはようございます。
今日はちょっと早起きしちゃって。」

「へぇ…。
俺は朝課外。」

そう言いながら谷川先輩は私の隣にすとんと座った。

「大変ですね。
毎朝課外。」

「寒くなると、特にね。」

「確かに。朝起きるのやですもんね。」

しばらく他愛ない話をしていると、ホームに電車が入ってきた。

「行こっか。」

「はい。」

私達は2人で電車に乗りこんだ。


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