甘い秘密 ~sweets~
次の瞬間、私はベッドの上だった。

目の前には、お兄ちゃん。


「お…おおおお兄ちゃん!?」

起き上がろうにも両手はしっかり押さえつけられてて、ふりほどけない。


何?

何!?

何なのこの状況!?

「お兄っ…―」

言いかけた私の唇は、お兄ちゃんの唇で塞がれた。


「…ん…っ―ふ…っ」

苦しっ…

息もできないほど激しいキス…

「…っ!!」

…しっ…舌が…舌がっ!!

さっきまで、アイスを食べてたからか、ひんやりと冷たいお兄ちゃんの唇…舌…
それらはだんだんと熱を帯びてきて、荒い息遣いが耳に届く。


…怖いっ!!

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