甘い秘密 ～sweets～

もうっ！！

ほんとに一体何なの！？

いつもの意地悪！？

私の事からかってるの！？

お兄ちゃんの行動が全く理解できない。

とにかく、もう顔も見たくない！！

これだけははっきりしてた。


「行ってきます！！」

慌ただしく準備を済ませ、玄関で靴を荒々しく履く。


「もぅみく。女の子なんだから、もうちょっと静かにしなさいよ。」

そんな私の様子を見て、お母さんは顔をしかめた。


私は今はそれどころじゃないのっ！！

鞄を掴み、急いで家を出た。