甘い秘密 ~sweets~
~蓮heart~

クソっっ

何で自分を抑えれなかったんだ俺!?

あんな事しちまったら、みくは絶対俺の事避けるだろ。

けど、許せなかったんだ。

あいつに、あいつに触れる事ができる男がいる事がっ!


「ねぇ蓮?
どうかした?
朝から機嫌良くないみたいね…。」

その言葉に視線を上げると目の前には晴香の顔。


いつもの事ながら、やり過ぎだろっていうくらい真っ黒な目元。

どう見たってバレバレの不自然なつけまつげ。


お前の化粧のほうがどうかしてんだよっ!!

あからさまに不機嫌な俺を見て、晴香は言った。

「授業…―さぼっちゃおっか。」

「…あ″?」

「ほらほら。行こ♪」

俺が何か言う前に、晴香は強引に俺の腕を引っ張り、教室から連れ出した。


…こいつと一緒っていうのが気にくわないけど、俺も授業受ける気分になれね~し…

まぁ、いいか。


俺は素直に晴香に従った。


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