甘い秘密 ~sweets~
「みく~。
置いてくよ~!」

「ちょっ…待ってよ彩花~!」

私は急いで財布を掴み、彩花の後を追う。

今は昼休み♪

今日は私も彩花もお弁当を持って来てないから、学食でお昼を食べる事にした。

2人ではしゃぎながら廊下を歩く。


今日は何を食べようか…

そんな事を話ながら歩いているときだった…―


「きゃっ!!」

突然何かにつまづいた私はそのまま転びそうになった。


「ちょっ…!
みく大丈夫!?」

彩花が驚いた声を出す。

「う…ん…」

…何か、誰かに足をひっかけられた気がしたけど…

振り返ると、昼休みの廊下にはたくさんの生徒が行きかっていた。

…気のせいか…。


その時、私の耳に届いた言葉…―


「何だ。ブスじゃん!!」


それは、誰に向けて言った言葉…??

何だか、妙な胸騒ぎがした。


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