甘い秘密 ~sweets~
掃除も終わり、彩花は職員室に用があるって言ったから、私は先に教室に戻る事にした。

廊下をぼんやり歩いていると、

「あ。」

前から歩いてくるのはさっきの3人の先輩達…。

最悪…。


「ちょっといい?」

案の定、そう声をかけられた。

先輩達の後に着いて連れて来られたのは、資料室。

…なるほど。
ここなら誰も来ない。

私をシメようとでもしているのか…―?

「あの、何ですか…?」

私は自分からそう尋ねた。

だって、ほんとに理由がわからないし…。

「何ですかじゃね~よ。」

1人の先輩がそう言った。

…何ですかっていうしか聞きようがないよ。この場合…―


なんて呑気に考えている私にその先輩が言った。

「お前、竜也くんの何なわけ?」


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