甘い秘密 ~sweets~
…はい?

谷川先輩!?

何でここで谷川先輩の名前が出てくるの?

「…彼女…ですけど。」

疑問に感じながらもそう答えた。

だって、事実だし。

「は!?
マジで言ってんの?」

「マジ…ですけど?」

何で冗談でそんな事言わないといけないわけ?

っていうか、なんでこんな事聞くの?


「竜也くんがこんなブス相手にするわけないじゃん~
からかわれてんだよ~!!」

3人はそうケラケラと笑った。


「とにかく、彼女面して竜也くんにまとわりついてんじゃね~よっ!」

彼女面…じゃなくて、彼女なんですけど…―。

「あの…言われてる事の意味が分かんないんですけど。」

私ははっきりそう言った。

ドンっ!!

その瞬間、1人が私を突き飛ばした。

はずみで私はしりもちをついた。

「いっ…たぁ…。」

「意味わかんないじゃね~んだよっ!!
マジムカつく!!!」

その時、ちょうどチャイムが鳴った。

「行こ。」

3人はブツブツ言いながら資料室を出て行った。


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