甘い秘密 ~sweets~
えっ!?

えっ!?

ちょっと、ほんとになんなワケ!?

何で私があんな事言われなきゃいけないの?


…谷川先輩に相談したほうがいいのかな…

…でも、こんな事言われても、先輩も困るだけかも…。

とにかく、教室行かないと。

私はスカートについた埃を手で払い、資料室を出た。

ぼんやりしながら、重い足取りで廊下を歩き、教室の扉を開けた。

授業はもうとっくに始まっていた。


「相沢さん。もう授業はとっくに始まってるのよ。
早く席着きなさい。」


遅れて教室に入ってきた私に英語の教師は顔をしかめた。

「…すいません…」

力なく答え、席に座った。

…あーあ…

午後の授業は早退しようと思ってたのにな…

一応机の上には教科書とかを出したものの。授業を受けるでもなく、ぼーっと窓の外を流れる雲を眺めていた。


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