甘い秘密 ~sweets~
「みくちゃん!!
ごめん、待った?」

「いいえ、私も来たばっかりです。」


何となくいつもみたいに玄関で待ち合わせすると、あの3人に見られる気がして、駅前のファミレスで待ち合わせをした。

「でも、どうしたの?みくちゃんから話があるなんて珍しいね。」

谷川先輩はメニューを開きながらそう言った。


「いえ…あの…―」

話すって言ったって、どう話したらいいんだろう…

私が俯いて言い淀んでいると、

「どうかした…?」

先輩が私の顔を覗き込むように言った。

その顔は心なしか不安げだ。

そりゃそうだよね…。

急に話があるって言っといて、こんな風にテンション低くて言い淀んでたら、変に誤解させちゃうよね…。


「あの…―」

私は昼休みの事から、順に話した。

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