甘い秘密 ~sweets~
「そんな事があったの!?」


話を聞き終えた谷川先輩は、驚いた表情を浮かべた。


「はい…」

私はそう小さく答え、少しぬるくなったオレンジジュースを一口飲んだ。


「…そっか…」

谷川先輩は何となく動揺しているように見えた。

「…あの…もしかして…―」

そんな先輩の態度に私は確信した。

「…うん…元カノだよ。」

やっぱり…。

「まさか、そんな事するなんて…」

先輩はそう呟き、アイスティーを飲んだ。

「…ごめん。みくちゃん。嫌な思いさせて…」

「いえ…」

私は首を降った。

「でも、佳代…あ、元カノとはもう完璧に別れてるんだ。半年も前にね。
佳代には俺から言っておく。
だから、みくちゃん安心して?」

「はい。」

谷川先輩の言葉に少し安堵した。

これで、きっともう嫌がらせされないよね。

でも…

元カノかぁ…

ちょっとショックだな…。

そりゃ、元カノの1人や2人いてもおかしくないけどさ。


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