甘い秘密 ~sweets~
「さすが、話題になってるだけあって面白かったね。」

2人で夕暮れの街を歩きながら、谷川先輩が楽しそうに言う。

「はい♪」

そう答えたものの、ドキドキしちゃってて、映画の内容、あんまり覚えてないんだよな…。

そう思いながら、私はにっこりと笑みを浮かべた。


「これからどうしようか。」

谷川先輩にそう言われ、腕時計を見ると、夕方の5時を少し過ぎたところだった。

…まだ帰りたくないな…―。


私がそう思っていると…―

「うち、寄って行く?」

突然谷川先輩にそう言われた。


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