甘い秘密 ~sweets~
~蓮heart~


あいつ、何か元気ないよな…。

やっぱ、あの時のこと気にして…

…つか、気にするに決まってるよな…―。

あ゛~っ

何であんな事しちまったんだろ。

って、
後悔しても仕方ないか…。


今日も俺は相変わらず屋上でサボっていた。

隣では、晴香がぴったりと俺によりそっている。


…なんでこいつまでいるんだよ。

俺は1人になりたいっつーのに。

「ねぇ、蓮。」

不意に晴香がいつもの上目遣いで話かけてきた。

「何?」


「私ね、欲しいネックレスがあるんだ~。」

「ネックレス?」

「うん。
そう。
すっごい可愛いの。」


んなの自分で買えよ。

そう思った時、明後日が晴香の誕生日だという事も思い出した。


「そっか。
どんなの?」

俺のその言葉に、晴香は嬉しそうに答えた。

…今日帰りにでも買いに行くか…―。


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